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​会長挨拶

第16回日本医療教授システム学会総会・学術集会へようこそ!

 第7回総会の会長をお引き受けした際のテーマは「できる医療者に育つ/育てる仕組み~実践成果の見える化と共有~」でした。「できる医療者」に育つ仕組みを構築するためにはインストラクショナルデザイン(ID)の知見を活用することが有効である。IDを活用することで教育研修をより効果的・効率的・魅力的にデザインしよう。やり方次第でかなりの差がつくものだ。そういう思いを共有する会員諸氏によって様々な実践が展開され、本学会は医療にかかわる多職種の人材育成担当者の相互交流の場として発展してきました。第16回では、その基本的な方向を維持しつつも、人材育成の実践をさらに強力に支援していきたいという願いを込めて、「『できる』医療者が育つ仕組みを広げる~IDからISDへの展開~」をテーマに掲げました。

 ISDのSはSystemです。1回の研修をどう設計する

か、

あるいは1回の授業展開や1科目のシラバスをどう設計す

をより学びやすいものにするためにはどうしたら

かという基本にIDの知見を活かしつつ、さらに視野を

広げ、視座を高める。学校や病院の人材育成の仕組みそのもの

よいかを、システムレベルで検討する。そのためには授業以外の学

習環境を整え、研修以外の人材育成策を視野

に入れ、その中で自らの力量を高め、プロフェッショナルに育っていく

ことを支援する学校づくり・職場づくり

が求められることになります。本学会の諸活動を通じて整いつつある「医療

教授システム学」とは何かを表現

できればと願っています。

 コロナ禍が落ち着いたこのタイミングで、直接的でインフォーマルな相互交流を重視する本学会のルーツに立ち返ります。「わいがや」を介して楽しく学び、互いに切磋琢磨しながら人的ネットワークを構築・深化するための仕掛けもできる限り準備します。ぜひ有明の地にご足労いただき、初めての人にやさしい本学会のよさを体感し、どっぷりと議論することで不可逆的な学びを得て、明日の実践を支えあえる仲間との忘れられない思い出をつくってください。

第16回日本医療教授システム学会総会

​会長  克明 武蔵野大学

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